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TOPページ > 海外競馬ニュース > マクトゥーム一族、最低賞金額に達しないレースを回避(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2011年05月06日  - No.18 - 2

マクトゥーム一族、最低賞金額に達しないレースを回避(イギリス)[開催・運営]


 モハメド殿下(Sheikh Mohammed)は3月23日、2011年から英国競馬界に導入され、議論を巻き起こしている“レースの最低賞金額表”への支持をはっきりと表明した。この支持は、多くのトップレースに自身の馬を出走できなくさせる恐れのあるものである。

 モハメド殿下所有のゴドルフィン社のレーシングマネージャーであるサイモン・クリスフォード(Simon Crisford)氏は、「私たちは最低賞金額表を支持していくつもりです」と述べた。

 そして次のように続けた。「私たちは、最低賞金額を下回るレースに馬を出走させません。フランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手は、状況がどうであれ私たちの馬に騎乗することになっている場合には最低賞金額を下回るレースでは騎乗しないでしょう」。

「すべては、余剰人員となる厩務員を考えてのことです」。

 賞金レベルを巡るこのような率直な姿勢は、モハメド殿下が優勝慣れしているゴールドカップやセントジェームズパレスSやクイーンアンSを含む5日間のロイヤルアスコット開催の多くの権威あるレースにたぶん1頭も馬を出走できなくさせるだろう。

 平地競走の最低賞金額表適用は4月2日から実施される予定だが、この最低賞金額表に達してないレースがあることから、競馬場は、馬主、調教師、騎手、厩務員および生産者からなるホースメングループ(Horsemen’s Group)から、賞金がレースの格付けにより決められる収入として海外に見合うレベルとなるよう要求されることになるだろう。

 障害競走への最低賞金額表はすでに導入されており、賞金額がそれに見合わない競馬場をボイコットするという交渉が起きている。

 クリスフォード氏は次のように語った。「もちろん馬主は賞金を必要としていますが、最も重要なのは、もしこのことが解決されなければ、非常に多くの厩舎スタッフが余剰人員になるということです。英国の競馬がこれを解決できなければ、競馬従事者は海外へ行って仕事や事業を行わなければならないでしょう」。

「私たちが最低賞金額表を支持している理由はそのことです。他の馬主ほど賞金を必要としない私たちのような馬主がいると言う人もあるでしょうが、賞金は馬主のためだけのものではないことを心得ておくべきです。賞金は、競馬産業を通じて英国競馬の中心にいるすべての人に対して行き渡るのです」。

「それがこの問題の核心です。それは、馬主が自分の飼っているカモ用の新しい池を造ることができるということではないのです。車の回転を可能にする歯車のように、英国競馬が機能するよう支えている人々のためのものなのです」。

 クリスフォード氏は、マクツーム一族の他の所有会社であるダーレー社、ラバ社(Rabbah)その他もこの最低賞金額表を支持するだろうと述べた。

「私たちの所有馬のもっと多くが海外で競走することになるかもしれません。私たちはニューマーケットを拠点とすることを好んでおり、施設はそこに構えていますが、多くの優良馬を他の場所で出走させない理由はありません。英国に私たちのためのレースがないならば、馬をどこにでも遠征させます」。

「私は、重賞競走などが最低賞金額表に見合うものとなることを強く望んでいます。私たちがなぜ馬を飛行機に乗せて遠征させる方がより魅力的に感じているかについて、皆さんは考えてみなければなりません」。

「3月末にドバイで出走するポエッツヴォイス(Poet’s Voice)とリワイルディング(Rewilding)は英国に戻ってきて競走するつもりですが、これらの馬の出走できる競走がなければ戻って来ないかもしれません。どんなレースがあるかを見るまでは、どのレースに出走させないかを言うのは困難ですが、私たちは最低賞金額表を下回るレースには出走させませんし、もし私たちの馬のために未勝利競走を見つけられなければ、私たちはフランスに行き未勝利競走に出走させるつもりです」。

「これらの馬には他にもレースはあります。近頃は輸送が簡単になってきていますので、その手段をとることはあまり難しくなく、管理と書類の作業が多少増えるだけです。というわけで、遠征は可能ですし、今後実行されるでしょう」。

  

最低賞金額表に見合っていないロイヤルアスコット開催のレース
マクツーム一族がボイコットする可能性のあるレース
  賞 金 額 最低賞金額表の金額
6月14日(火)    
クイーンアンS £250,000 (3,500万円) £256,034 (3,584万円)
セントジェームズパレスS £250,000 (3,500万円) £256,034 (3,584万円)
コヴェントリーS £85,000 (1,190万円) £96,013 (1,344万円)
6月15日(水)    
ウィンザーフォレストS £100,000 (1,400万円) £128,017 (1,792万円)
クイーンメアリーS £75,000 (1,050万円) £96,013 (1,344万円)
ジャージーS £70,000 (980万円) £83,489 (1,169万円)
サンドリンガムS £50,000 (700万円) £50,789 (711万 円)
6月16日(木)    
ゴールドカップ £250,000 (3,500万円) £256,034 (3,584万円)
リブルスデールS £100,000 (1,400万円) £128,017 (1,792万円)
ノーフォークS £75,000 (1,050万円) £96,013 (1,344万円)
ターセンテナリーS £70,000 (980万円) £83,489 (1,169万円)
6月17日(金)    
コロネーションS £250,000 (3,500万円) £256,034 (3,584万円)
クイーンズヴァーズ £60,000 (840万円) £83,489 (1,169万円)
ウォルファートンS £50,000 (700万円) £50,789 (711万 円)
6月18日(土)    
ハードウィックS £100,000 (1,400万円) £128,017 (1,792万円) 

 

 By Graham Dench
(1ポンド=約140円)

[Racing Post 2011年3月24日「Maktoums: we'll shun races that fail to meet tariffs」]


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