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TOPページ > 海外競馬ニュース > ニューヨーク市場外馬券発売公社、 再建計画が可決されず閉鎖へ(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2011年01月06日  - No.1 - 1

ニューヨーク市場外馬券発売公社、 再建計画が可決されず閉鎖へ(アメリカ)[開催・運営]


 州議会が12月7日にニューヨーク市場外馬券発売公社(New York City Off Track Betting: NYCOTB)の再建に必要とされている法案の可決に失敗したことを受け、NYCOTBは閉鎖されることとなる。

 NYCOTBが運営を続ける方向で州議会下院をすでに通過していた法案について、州議会上院は29対21で否決した。民主党と共和党のそれぞれ6人、合計12人の議員が投票を欠席した。

 アケダクト、ベルモントパークおよびサラトガ競馬場を運営しているNYRA(ニューヨーク競馬協会)は、このNYCOTBの閉鎖によって大きな財政的痛手を受けるだろう。800人と推定される従業員は直ちに職をなくし、またすでに90億ドル(約9,000億円)の負債のあるNYRAは、この閉鎖で5億ドル(約500億円)以上の負債が上乗せされるだろう。

 上院与党院内副総務であるジェフリー・クライン(Jeffrey Klein)議員(民主党−ニューヨーク市選出)は、「これはまったく、ニューヨーク競馬の弔いの鐘です」と述べた。

 すでに2,500万ドル(約25億円)以上の貸付があるNYRAは、NYCOTBの最大の債権者である。NYCOTB は自身の支出を賄うために、この春以来NYRAとホースマンへの支払いを1ヵ月当たり200万ドル(約2億円)減らしてきている。もし実際にNYCOTBが閉鎖されれば、NYRAとホースマンは1ヵ月当たり200万ドル(約2億円)をさらに失うことになるだろう。

 ニューヨーク州競馬賭事委員会(New York State Racing and Wagering Board)の元会長であるジョン・ヴァン・リンツ(John Van Lindt)氏は、NYRAの賞金プールの約半分はNYCOTBが拠出していたと述べ、「賞金は大きな影響を受けるでしょう」と語った。

 しかしヴァン・リンツ氏は、NYCOTBの閉鎖がNYRAの競馬運営を停止させる原因になるとは信じていない。NYRAのサラトガスプリングスを拠点とするチャールズ・ウェイト(Charles Wait)理事も同様である。

 ヴァン・リンツ氏は、「私はこれが競馬の弔いの鐘であるとは思いませんが、深刻な状況です。どのような自治区の機関であっても競馬場に借りている資金は支払うべきです。1月に予定されている次の議会で何らかの解決策が提出されるか疑わしく思っています。これは、ニューヨーク州ではいかに状況が破綻しているかを示すもう1つの実例です」と語った。

 NYRAのチャールズ・ヘイワード(Charles Hayward)理事長は旅行中で、コメントを得ることはできなかった。

 デヴィッド・パターソン(David Paterson)ニューヨーク州知事の報道官であるジェシカ・バセット(Jessica Bassett)氏は、「NYCOTBの閉鎖により州の緊急費用は2,000万ドル(約20億円)にまで膨れ上がり、今後の見通しは複雑で犠牲の大きいものとなるでしょう。NYCOTBは一度閉鎖されてしまえば、再開されることはないでしょう」と語った。

 民主党は州議会上院においてぎりぎりで過半数を確保しており、その多くはニューヨーク市とその周辺を代表しているが、この法案を可決するには十分ではなかった。

 ジョージ・オノラート(George Onorato)州議会上院議員(民主党―クイーンズ市選出)は、「経済は暴落の道を辿っているので、800人の職員を解雇することになります。すべての人が良いクリスマスを迎えられ、よく眠れることを望んでいます。彼らが失業手当を得られるかどうかに関する議論もあります」と語った。

 1月1日から主導権を握る共和党議員たちは、NYCOTBだけではなく、州の他の5つの場外馬券発売会社(OTB)も併せて処理することを望んでいた。何人かの議員は、彼らがなぜ現時点でNYCOTBの再建に関する法案を承認せずに、新しい議会が召集される1月には他のOTBの処理に取り組もうするのかについて疑問を呈した。

 共和党のスポークスマンであるスコット・リーフ(Scott Reif)氏は、「現段階では州規模の解決策が最も有効であると確信しています。他のOTBも苦境に立たされているのです。もしいま処理を行わなければ、2ヵ月後に同じ状況に立たされるか、いつか予測できない時点で彼らを救わざるを得なくなるでしょう」と語った。

 ロイ・マクドナルド(Roy McDonald)上院議員(共和党−サラトガ市選出)は、共和党の指示に反し、NYCOTBの営業の存続に投票した。同議員は、NYCOTBの閉鎖がサラトガ競馬場および周辺の繋駕競走の競馬場に及ぼす影響を懸念していた。

 サラトガスプリングスを代表するヒュー・ファーレー(Hugh Farley)上院議員(共和党−スケネクタディ選出)は、投票には出席しなかった。同議員は、次に与党リーダーとなるディーン・スケロス(Dean Skelos)議員(共和党―ロックビルセンター選出)との会談で退席していたために、投票に間に合わなかったと述べ、自身が投票していたとしても法案が通るには十分ではなかっただろうと語った。

 また同議員は、パターソン州知事の事務所との交渉は進行中であり、“より良い法案”が今後数週間のうちに可決されることを望んでいると述べた。

 他のOTBの処理を併せて行おうとする共和党提出のより幅広い提案は、NYRAを再び破産に追い込むかもしれないとNYRAは述べた。ヘイワード氏は報道発表において、「NYRAは共和党提案の計画の下では、他のOTBから1,100万ドル(約11億円)も少ない金額しか得られないでしょう。NYCOTBの再建処理と合わせて、NYRAは2,000万ドル(約20億円)の打撃を被るでしょう」と語った。

 ヘイワード氏は、「NYRAは、2,000万ドル(約20億円)の収入減に持ちこたえて、3つの競馬場の運営を続けることはできません。地域のOTBによって支持されている共和党提案の立法措置が成立すれば、NYRAは閉鎖に追い込まれるでしょう」と付言した。

By Paul Post
(1ドル=約100円)

[thoroughbredtimes.com 2010年12月7日「Failed senate vote pushes NYC OTB toward midnight shutdown」]


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