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海外競馬ニュース
2010年11月11日  - No.45 - 3

PMU、トート社売却への関心を表明(フランス)[その他]


 フランスの国営賭事業者であるPMU(フランス場外馬券発売公社)の会長兼CEOのフィリップ・ジェルモン(Philippe Germond)氏は、イギリスのトート社(Tote)の売却文書が公表されたときには、PMUはほぼ確実に関心を表明すると述べた。

 2010年6月にパリで開催されたIFHA(国際競馬統轄機関連盟)の会議でフランスがインターネット賭事市場の開放を発表して以来、PMUが成し遂げてきた進展を報告した後、ジェルモン氏は、「私たちはトート社の売却の件を認識しており、公表されれば売却文書を検討するでしょう。ただそれは私たちが入札すると言っているのではありません」と語った。

 ジェルモン氏は、どのような条件で入札に参加するかを明らかにすることは避けたが、経済利益団体という特別な立場を持つPMUの根拠法が買収を認めていないのではないかという意見に反論し、次のように述べた。

 「私たちには他社の買収は認められていますが、資金借入れの限度額があるなど根拠法上の問題がいくつかあります。ただそのことで、単独あるいは共同で買収を行うことが妨げられるとは思いません」

 スポーツ賭事を運営するためにパディパワー社(Paddy Power)と提携したことをはじめ、PMUは、フランスの賭事市場での大きな変更が施行されて以来いくつかのパートナーシップを締結してきた。

 パリミューチュエル方式のみの運営を法制化しているフランスの競馬賭事の将来に目を向けながら、ジェルモン氏は、競走数を増やすことが決定的に重要であると述べた。

 2010年において競馬開催日数は前年比10%増の1,000日前後となり、2011年にはさらに7%増加させることが計画されている。

 ジェルモン氏はこのことに関して、「もしそれが実現できなければ、競馬賭事の売上げは3〜4%減少するだろうと予測しています」と語った。

By Howard Wright

[Racing Post 2010年10月6日「French express interest in sale but keep bid plans under wraps」]


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