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海外競馬ニュース
2010年08月26日  - No.34 - 4

バトルプラン、日本で繋養される(アメリカ)[生産]


 オーバーブルック牧場(Overbrook Farm)は、同牧場で生産したG2馬バトルプラン(Battle Plan)を日本の生産者団体に売却した。5歳であるバトルプランは、種牡馬初年度となる2011年日本で繋養されるだろう。

 クラシック勝馬のエンパイアメーカー(Empire Maker)の初年度産駒であるバトルプランは、1994年に最優秀2歳牝馬となったフランダース(Flanders)を母馬とする。バトルプランは6回出走したうちで4勝を果たし、チャーチルダウンズ競馬場で施行されたスティーヴンフォスターH(G1)で2着となった2010年6月12日に右前肢の繋靭帯に故障を発症して引退するまでに、賞金37万3,143ドル(約3,731万円)を収得した。

 オーバーブルック牧場のクリス・ヤング(Chris Young)氏は、「バトルプランはスティーヴンフォスターHのすぐ後に引退しました。私たちは現地の生産者および海外の利害関係者と話し合い、最終的に日本人が購買することになりました。現地の生産者は、日本人が提案するほどの経済力がありませんでした」と語った。

 バトルプランは、2000年に最優秀3歳牝馬となったサーフサイド(Surfside 父Seattle Slew)の半弟である。

 ヤング氏は、一連の骨の問題がバトルプランの競走キャリアを遅らせたと述べた。同馬は3歳シーズンの11月にアケダクト競馬場でデビューし8着に終わったが、その2ヵ月後にガルフストリームパーク競馬場で7馬身3/4差で優勝した。しかし、同馬はその後1年間レースに出走できなかった。そして同馬は5歳シーズンの初戦である2010年1月のアローワンス競走を制した。

 ヤング氏は、「バトルプランは関節顆の部分の故障を2回発症しました。1回目はデビュー戦の前で、2回目は初勝利の後です」と付け足した。

 トッド・プレッチャー(Todd Pletcher)調教師により管理されたバトルプランは、5歳シーズンの初戦から3連勝した。その3勝には先行逃げ切りで勝ったフェアグラウンズ競馬場での1マイル1/8(約1800 m)のニューオーリンズH(G2)が含まれる。

 バトルプランの父馬であるエンパイアメーカーの代表産駒には、今年種牡馬初年度を迎えケンタッキー州レキシントンのヴァイナリー牧場(Vinery)に種付料2万ドル(約200万円)で繋養されているパイオニアオブザナイル(Pioneerof the Nile)がいる。

By Pete Denk
(1ドル=約100円)

[Thoroughbred Times 2010年7月17日「Battle Plan to stand in Japan」]


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