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海外競馬ニュース
2010年01月14日  - No.2 - 2

豪州産サラブレッド、中国競馬産業形成の一助となる(中国)[その他]


 中国は競馬の基礎を確立するため、この12ヵ月間で豪州から非の打ち所のない血統を持つ未出走サラブレッド数頭を購買した。関係者は、これが将来の中国の競馬の発展につながことを期待している。

 中国のサラブレッド産業の関係者は2009年、260頭以上の豪州生産馬を購入した。その中にはサラブレッドのセリ会社であるマジックミリオンズ社 (Magic Millions)が開催した北京の10月セールにおける購買馬40頭が含まれる。同セールの平均購買額は、約5万4400ドル(約544万円)であっ た。上場馬の多くは、エンコスタデラゴ(Encosta de Lago)、ガリレオ(Galileo 愛国産)およびルドゥテズチョイス(Redoute’s Choice)のような豪州のトップ種牡馬の産駒である。

 中国大陸では輸入馬を出走させるチャンスはある。しかし、これらのサラブレッドの輸入は政府が競馬賭事を合法化したときのための先行投資に他ならない。現在のところ、競走年齢に達したサラブレッドの多くは、武漢競馬場などの地方競馬場で出走している。

 オーストラリア・サラブレッド生産者協会(Thoroughbred Breeders Australia)のCEOピーター・マクゴーラン(Peter McGauran)氏は、中国競馬は形成期にあるが、豪州のレースで勝つことのできる能力を持つ優良馬は世界一の人口を誇る国の競馬の水準を上げるだろう と述べた。

 また、同氏は次のように語った。「もし中国が賭事を合法化したら、馬券の発売額は際限のないものになるでしょう。現在のところ、有望なすき間市場がある と言うことで良いと思います。中国競馬がうまくいき始めた暁には巨大な市場が生まれます。私たちはうまくその足がかりを掴んだことになると思います」。

 「中国は分散した多様な市場であり、変化がいつ訪れるのかまったく予測がつきません。我々が競馬に関わるあらゆるものを一括して提供することを中国人が望むかどうかは、豪州側の努力にかかっています」。

 中国への冒険的事業は、豪州が香港にその全競走馬の約40%、シンガポールに350頭の競走馬を提供しているここ数年の動向の延長線上にある。

 セイクリッドキングダム(Sacred Kingdom)、サイレントウィットネス(Silent Witness)、フェアリーキングプローン(Fairy King Prawn)のような豪州産馬は、とりわけ香港のトップレベルのスプリント競走で素晴らしい活躍をしている。

By Shane McNally
(1ドル=約100円)

[Thoroughbred Times 2009年12月5日「Australian bloodstock boosts China」]


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