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海外競馬ニュース
2010年04月08日  - No.14 - 1

ドバイのメイダン競馬場の建設業者、中国の競馬開発に挑む(中国)[その他]


 2010年3月27日にドバイワールドカップ(UAE-G1)を初開催した豪華で真新しいメイダン競馬場の建設業者は3月28日、メイダンシティ(Meydan City)と似てその中に競馬場建設が含まれる、“天津競馬城(Tianjin Horse City)”と呼ばれる中国との野心的な合弁事業に取り組む計画を発表した。

 天津市寧河県での“天津競馬城”の建設は、2010年中に開始されることが予定されている。

 メイダンの報道発表によれば、ドバイのメイダンシティと類似する複合施設の開発は、8,000人の馬の専門家を育成し、“1,000頭の優良競走馬を生産する”のに使用される。

 “天津競馬城”はまた、馬の飼料を生産し、セリを開催し、“メイダンフェニックス競馬場”と仮称されている競馬場で国内外に向けた競走を行い、馬に関する文化と情報を若い人々に広め、大衆に向けて観光事業を展開し、馬の福祉と利益を保護するだろう。

 “天津競馬城”は、メイダンシティ社(Meydan City Corp)、マレーシアのTAK設計コンサルタント(TAK Design Consultants)と中国を拠点とする香港洲際基業グループ(Zhouji Jiye)および天津農懇集団総公司(Tianjin Farm Group)が共同で創設する予定である。

 メイダンシティ社は報道発表において、「弊社は中国の馬術競技と馬産業経済における遅れを取り戻すことに一役買い、今後15年で現代的な馬産業の運営システムを根付かせるでしょう」と述べた。

 同社はウェブサイト(www.thenational.ae)における報告において、この開発に40億ドル(約4,000億円)の投資を予定していると述べている。ドバイと中国の金融機関との話合いは進行中であり、この計画は1949年の共産党革命以来消滅しかかっていた中国競馬の再活性化を奨励することとオリンピックの馬術競技における中国の知名度を上げることを目的としている。

 メイダンシティ社は5年ずつの2段階にわたる計画を準備しており、第2段階は2020年に完了する予定である。

 2010年から2015年の間に、馬術学校、馬生産の拠点、飼料工場およびセリ市場が建設される予定である。

 2016年から2020年までの焦点は、“国際馬産業との団結”である。

 メイダンシティ社は、「競馬場建設の開始は、商業競馬に関する中国の決定に掛かっています。弊社はこの建設のために綿密に準備する所存です」と述べた。

 また“天津競馬城”には2015年までに、5つ星から7つ星の高級ホテル、クラブハウス、オフィスおよび住宅が建設されるだろう。この計画は、納税と利益において設立後5年以内に中国に数億ドルをもたらし、1万人の雇用を創出し、中国全土の標準となる馬商品を生産する拠点となる馬産業を発展させると見込まれている。“天津競馬城”は中国馬術協会(Chinese Equestrian Association)に対して、国立の馬術競技および競馬調教の施設の建設を申請している。

 メイダンシティ社の商業部長であるムハンマド・アル・カヤット(Mohammad al Khayat)氏は、ウェブサイト(www.thenational.ae)において、中国政府は開発のために土地を提供しこの計画を支持していると述べ、いくつかの建設業者と納入業者は前金支払なしで作業に取り掛かることに意欲的であると示唆している。

 ナドアルシバ競馬場を引き継いだ総工費数十億ドルのメイダン競馬場は、ドバイワールドカップが開催される直前まで建設の真っただ中であった。

[thoroughbredtimes.com 2010年3月28日「Meydan joint venture aims to promote Chinese horse racing」]


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