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TOPページ > 海外競馬ニュース > 英国ダービーは放映権の 利益を失う可能性がある(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2009年12月17日  - No.50 - 2

英国ダービーは放映権の 利益を失う可能性がある(イギリス)[開催・運営]


 英国ダービー(G1)は、無料の実況中継が保証されている“スポーツの王様”の1つでなくなるかもしれない。英国ダービーのテレビ放映権がスカイ(Sky)のような有料チャンネルに売却されれば、無料で誰もがテレビ観戦することが出来なくなる。

 スポーツイベント保護リストの再検討が予測されているが、その中で、ジアッシズ(The Ashes 2年に1度開催される英国と豪州のクリケットの国際試合シリーズ)、ウィンブルドン選手権(Wimbledon テニスの4大国際大会の1 つ)およびラグビー国際大会の3つの格上げが推薦されるだろう。

 グランドナショナルは“国民的な反響を得るイベント”と見なされるスポーツ行事の“Aリスト(最重要リスト 別表)” に残ると思われるが、英国ダービーは外れるかもしれない。

 BBC(英国放送協会)の英国ダービー中継の伝統が失なわれれば、最も広範にわたるテレビ視聴者を魅了し、レーススポンサーを惹きつけ、維持している同 競走の魅力を削ぐことになるだろう。しかし、エプソム競馬場を所有するジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses: JCR)は、それほど悲観していない。

 前BBCジャーナリストであり、文化・メディア・スポーツ省(Department of Culture, Media and Sport)を代表して英国サッカー協会(Football Association)の理事を務めているデヴィッド・デーヴィーズ(David Davies)氏が議長となっている“委員会”に対し、JCRは、その意見具申の中でリストの撤廃を主張したことを、JCRのCEOサイモン・バザルゲッ ト(Simon Bazalgette)氏は明らかにした。

 バザルゲット氏は、「私はそれほど憂慮すべきことであるとは思いません。先ず私たちは、委員会が何を言わんとしているかを見極めなければなりません。も し彼らが英国ダービーはもはや全国的な反響を得るようなイベントではないと言ったとすれば、理解できません。リストに挙げられているイベントの中で1日に 最多の入場者数を集めているのはダービーだからです。なぜ最多の観客を集めるイベントがリスト落ちするのかわかりません」と述べた。

 そして、さらに次のように語った。「イベントリストの再検討に関する私たちの意見具申は、そもそもリストなど必要ではないというものです。2012年か らはアナログ地上波放送がなくなり、多チャンネル化したデジタル放送局が放映権を求めて競争する市場が生まれるのです。リストはこれを著しく制限するかな り時代錯誤的なものです。現在問題になっていることの1つは、BBCが競争なしで英国ダービーを放映できることです。もし英国ダービーがリストに掲載され なかったら、幅広い入札者が駆けつけるでしょうから、英国ダービーに本当の価値がつき始めるかもしれません。ですから、肯定的な面もあります」。

 バザルゲット氏は、このことは英国ダービーの放映権が他の局に移行することを必ずしも意味しているわけではないと付け加え、「私たちが望んでいるのは、政府ではなく私たちがその決定権を得ることです」と述べた。

 同氏は次のように付言した。「私たちはスカイで放映したいとかしたくないとか言っているわけではありません。入札をすることが決った段階で、我々の立場を確認し、英国ダービーにとって何が最善であるかを見極めます」。

「地上アナログ波で放映することは非常に有利ですので、私たちはおそらくそれを低く評価することはないでしょう。非常に多くの視聴者を惹きつけ、BBCは 上手に取り組んでいます。しかし、もしBBCが、スカイが入札できないのを知りながらダービー放映権を入札するのであれば、BBCは安い価格で落札できる でしょう。もしスカイがダービー放映権により高い入札をするとわかれば、BBCはもう少し本気で真剣に対処することになると思います」。

 スポーツ界の元スター、放送関係者、学者を含む“委員会”のメンバーには、ビッグオーディオ(Big Audio)でロイヤルアスコット開催のチシャムSを優勝した馬主のマイケルペスコッド(Michael Piscod)氏がいる。同氏は、再検討が完了しリストが発表されるまでコメントは控えると語った。

 BHA(英国競馬統轄機構)はJCRの見解を支持する内容の意見具申を行った。

 BHAのスポークスマンであるウィル・ランブ(Will Lambe)氏は、「スポーツは、国民が決定する権利のある事柄です。私たちはまた、ダービーは英国の最も素晴らしいスポーツイベントの1つであると申し述べました」と語った。

1996年放送法の下保護されているでスポーツイベントの現行のリスト
Aリスト
(中継が無料放送でなければならない)
FIFAワールドカップ(すべての試 合)、オリンピック、欧州サッカー連盟(UEFA)欧州選手権(すべての試合)、英国サッカー協会カップ決勝戦、スコットランドカップ決勝戦(スコットラ ンドのみに適用)、グランドナショナル、英国ダービー、ウィンブルドン選手権決勝戦、ラグビーリーグチャレンジカップ決勝戦、ラグビー・ワールドカップ決 勝戦
Bリスト
(有料放送で見ることができ、ハイライトと前中継は無料放送でなければならない)
クリケットのホームテスト試合、(決 勝戦以外の)ウィンブルドン選手権、(決勝戦以外の)ラグビー・ワールドカップ、ラグビー6ヵ国対抗戦、コモンウェルスゲームズ[イギリス連邦に属する国 や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会]国際選手権大会(World Athletics Championships)、クリケット・ワールドカップ(決勝戦、準決勝戦)、ライダーカップ(Ryder Cup ゴルフのヨーロッパツアーとアメリカツアーの代表選手による対抗戦として、2年に1度行われている団体戦の大会)、ゴルフの全英オープン(The Open Championship)

By Jon Lees

[Racing Post 2009年11月10日「Derby may be dropped from TV ‘crown jewels’」]


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