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海外競馬ニュース
2009年09月03日  - No.35 - 1

ブリーダーズカップ、禁止薬物方針に第1類薬物と第2類薬物を追加(アメリカ)[獣医・診療]


 ブリーダーズカップ社(Breeders’ Cup Ltd: BCL)は、ブリーダーズカップ(Breeders’ Cup World Championships:BC)における禁止薬物の範囲を拡大し、すべての第1類薬物と第2類薬物をこれに加えることとした。

 BCの出走馬が第1類薬物と第2類薬物の陽性反応を示した場合、その馬の調教師はBCへの参加を1年間禁じられる。BCの禁止薬物違反を3度犯した調教師は、BCから永久追放となる。

 北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International)の『外来物質の分類に関する統一ガイドライン』において第1類と第2類に分類されている薬物は、競走能力に影響する可能性が 高いとされ規制されている。

 BCLはアナボリック・ステロイドの使用規制の一環として2008年にアナボリック・ステロイドに対するルールを制定し、その中に調教師規定を設けた (訳注:陽性反応が出た場合の制裁として、出走資格の剥奪および賞金の没収、それに加えて違法行為を行った調教師に1年の業務停止処分を規定している)。 このルールが制定されたあと、ステロイド禁止措置に違反した馬はいなかった。

 BCLのグレッグ・アヴィオリ(Greg Avioli)社長は、「競馬の公正確保と出走馬の福祉向上は私たちの最重要課題です。その取り組みの一環として新たに規制を定めたのです」と語った。

 BCLはBCの10日前に血液ドーピングの調教中検査を、BC全14競走の直前に重炭酸塩濃度の検査を実施する予定である。

[thoroughbredtimes.com 2009年8月10日「Breeders’ Cup adds Class I, Class ? drugs to policy」]


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