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TOPページ > 海外競馬ニュース > 賦課金に関する長期協定への取り組み (イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2009年04月15日  - No.15 - 4

賦課金に関する長期協定への取り組み (イギリス)[開催・運営]


 賭事業界が支払う賦課金は競馬界の主な資金源となっている。競馬賭事賦課公社(Levy Board: 賦課公社)は3月18日の賦課金に関する会合で、(1) 長期協定方式を採用するかどうか、(2) ブックメーカーへの賦課額を、今後3年間、英国競馬を対象とした賭事による粗利益の10%に相当する金額に据え置くかどうか、について検討する。

 物価上昇への措置も盛り込まれているブックメーカー委員会(Bookmakers’ Committee)の提案は2月中旬に作成された。それは、賦課金交渉期限の8ヵ月も前である。賦課金制度は、48年前にベッティングショップを合法化 した際に、それに伴い生じうる競馬場の入場料等の減収を補償する目的で導入されたが、これまでブックメーカーからの提案がこのように早期に提出されたこと はない。

 賦課金計画は毎年合意に基づき策定すると法律に定められているが、ブックメーカーの2010-11年賦課金計画の提案にはその後2年間の計画に関する約束も含まれている。

 これまで賦課金交渉が妥結するのは期限の10月31日あるいはその前後になることがしばしばであり、妥結しない場合は法律に基づき政府が介入して決定されてきた。長期協定があればこれを避けることができる。

 ブックメーカーの提案のほかにも、賦課計画の決定手続きの合理化に関する多数の意見をもとに英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)がまとめた提案があり、これらは3週間前に開催された英国競馬会議(British horseracing conference)のあと開かれた賦課公社の役員会で短時間話し合われた。

 賦課公社は3月18日から正式に賦課金問題の検討を始める。賦課公社の8名の委員は政府任命3名、BHA任命3名、ブックメーカー委員会委員長およびトート社の会長により構成されている。

 BHA任命委員3名、すなわちBHAのポール・ロイ(Paul Roy)会長、馬主協会(Racehorse Owners’ Association)のポール・ディクソン(Paul Dixon)会長、そしてもうすぐ引退する競馬場協会(Racecourse Association)のデーヴィッド・ソープ(David Thorpe)会長は、このブックメーカーの提案を拒否することが確実視されている。したがって、ブックメーカーの提案に近い形で交渉がまとまるか否か、 それは政府任命委員の動向にかかっている。政府任命委員は、ロブ・ヒューズ(Rob Hughes)会長、同会長の代理人のペニー・ボーイズ(Penny Boys)氏およびポール・ダーリン(Paul Darling)氏である。

 競馬界の利益を代表するBHA任命委員は、賭事産業からの資金拠出を増やそうとして、制度変更の問題を2010-11年賦課金計画交渉の中心に据えるべきだと強硬に主張している。

 制度変更の問題は、(1) ベッティング・エクスチェンジや海外賭事業者の取扱いの問題、(2)英国のベッティングショップで行われているバーチャル競馬賭事や海外競馬を使った賭事からの収益に対する賦課の問題など多岐にわたっている。


サトクリフ大臣のコメント

 ゲリー・サトクリフ(Gerry Sutcliffe)スポーツ担当大臣は「いずれの陣営も制度変更の必要性を認めています。現実的で妥当な制度を追及するのにふさわしい時が来ました」と語った。

 競馬界からの提案を実現するには立法措置が必要となる。これは文化・メディア・スポーツ省(Department for Culture, Media and Sport)の事務当局の意見であり、賦課公社の法律顧問も同意見である。BHAは異議を唱えているが、サトクリフ大臣は自身の立場をわきまえている。

 同大臣は、次のように語った。「立法手段をとることは妥当でないと説得に努めました。次期総選挙でどの政党が勝っても、その政権が優先すべき課題には競馬と賭事の問題は含まれないでしょう」と述べた。

 「法律は最後の手段とすべきです。近代的な業界が一致して取り組めば、解決策は見出せるはずです。解決策を見出す意欲が乏しいと言うつもりはありませ ん。しかし、毎年のように賦課金交渉が行き詰まり、政府が自動的に介入することに慣れっこになっています。そのようなことが続くのであれば、政府の姿勢は 厳しくならざるを得ないでしょう」。

 同大臣は次のように付言した。「競馬界はそれらの構成員である馬主、調教師、騎手、厩務員を大事にすべきだし、別世界で事業を運営しているブックメー カーも事情は同じです。両者は長期的な協力関係を構築すべきです。賦課金のあり方について毎年話し合いをしているようでは、問題の解決にはなりません」。

 賦課金制度の問題のほかにも、場内ブックメーカーのなどの問題は依然として未解決のままでありサトクリフ大臣をいらいらさせている。またベッティングショップの端末機を使った賭事の賭事客への影響に関する賭事委員会の調査結果が6月に公表される予定である。

By Howard Wright
(1ポンド=約170円)

[Racing Post 2009年3月18日「Long-term funding deal on Levy Board agenda」]


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