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海外競馬ニュース
2009年04月15日  - No.15 - 3

エプソムの5厩舎を抜き打ち薬物検査 (イギリス)[獣医・診療]


 英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)の薬物検査員は3月18日午前に、エプソム調教センターで5厩舎を一斉に抜き打ち検査した。BHAの役員は説明を拒んだが、何らかの情報に基づく行動であると見られる。

 抜き打ちの薬物検査を受けたマイケル・アットウォーター(Michael Attwater)、ジム・ボイル(Jim Boyle)、ロジャー・イングラム(Roger Teal)、ブレット・ジョンソン(Brett Johnson)およびロジャー・ティール(Roger Teal)調教師は、3月18日の検査の理由について説明を受けていない。

 その1週間前に競馬場の獣医師たちは、ケンプトンとリングフィールド競馬場で出走した多くのエプソム調教馬から血液サンプルと尿サンプルを採取していた。

 抜き打ち検査に不平を述べる調教師はいない。アットウォーター調教師によれば、BHA内での“コミュニケーションの欠如”が原因で同調教師が管理する牝 馬ババガナッシュ(Baba Ghanoush)は数時間の内に2度の検査を受けた。1回目は3月18日午前にBHAの薬物検査員が厩舎で抜き打ち検査を行った時であり、2回目は同馬 が同日午後にリングフィールド競馬場でのレースで3着に入着した後であった。

 アットウォーター調教師は、「薬物検査員が抜き打ち検査のために訪問することは、私にとっても他の調教師にとっても全く問題はありませんし、いつでも好 きな時に訪問してもらって構いません。しかし、今回の検査の背景に何があるのか見当がつきません。前の週ケンプトン競馬場で私の出走馬が血液検査をうけ、 同じ日の夜にエプソムで7頭の出走予定馬が検査されました。きっと何か理由があるのでしょうが、競馬場の獣医師に尋ねても、はっきりした答えは返ってきま せんでした」と語った。

 同調教師は、「翌日リングフィールド競馬場で、私たちはまた同じ検査を受けました。理由の説明はありません。何か理由はあるはずですが、話すことは出来ないようです」と述べた。

 同調教師は次のように付言した。「これで検査は終わったと考えたいです。いずれ検査結果が発表されるでしょう」。

 イングラム調教師は、「彼らは私の管理馬のうちまだ馬名がついていない2歳馬は検査しませんでしたが、エプソムダウンズ競馬場で出走する可能性のある馬 は近いうちにすべて検査されるでしょう。私の厩舎は12月から勝馬を出しておらず、彼らが検査した理由は思い当たりません」と語った。

 BHAの広報担当ポール・ストラサーズ(Paul Struthers)氏は、5厩舎を検査対象にした理由を聞かれ、「私たちは競走後検査、競走前検査および調教中検査を実施しています。エプソムでは調教 中検査が実施されました。この検査対象はランダムに選びます。何らかの情報に基づいて行われることもありますし、競走後検査に引っかかった場合に行われる こともあります」とだけ答えた。

 エプソム調教センターで行われた血液検査の結果は約6週間後に判明する予定である。

By Graham Green


[Racing Post 2009年3月23日「BHA carries out drug tests on five Epsom stables」]


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