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TOPページ > 海外競馬ニュース > ニューヨークの競馬関係者、アケダクト競馬場閉鎖に備える(アメリカ)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2008年02月14日  - No.6 - 1

ニューヨークの競馬関係者、アケダクト競馬場閉鎖に備える(アメリカ)[開催・運営]


 2月13日にニューヨーク競馬協会(New York Racing Association: NYRA)による暫定的競馬運営権延長が期限切れとなるため、もし合意も得られず再延長も認められなければ、アケダクト競馬場が閉鎖される旨、競馬関係者に通告された。

 ニューヨーク馬主・調教師協会(New York Thoroughbred Horsemen’s Association: NYTHA)のリック・ヴァイオレット(Rick Violette Jr.)会長によれば、NYRAの担当役員は馬主と調教師に対して、NYRAが運営を停止した場合には、アケダクト競馬場の厩舎地区から管理馬を移動させるよう伝えた。同会長は、もはや3度目の暫定合意はないだろうと考えており、「長期契約が結ばれなければ、今度は閉鎖ということになるでしょう。再度延長があるとは思えません」と述べた。

 NYRAの競馬運営権は2007年12月31日で期限切れとなっていたが、暫定的延長が認められてアケダクトの冬季競馬を施行してきた。ニューヨーク州上院院内総務のジョゼフ・ブルーノ(Joseph Bruno)氏とエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)州知事は、NYRAの契約期間、NYRAの理事会の規模と構成、ベルモントパーク競馬場へのスロットマシーンの追加設置について決定的な意見の相違がある。このために、今後30年の競馬運営権契約は合意に達していない。交渉の行き詰まりは、競馬関係者に損害を与えることになるだろう。

 ヴァイオレット会長は、「冬にニューヨークに残っている競馬関係者は、この開催を本当に必要としています。彼らの多くは経営を何とか続けていくためにこの開催に依存している小規模厩舎の人々なのです。閉鎖は彼らにとって大打撃でしょう」と述べた。

 多くの大手厩舎は冬の間フロリダに移動するので、アケダクト競馬場で冬を過ごす競馬関係者にはより有利な賞金獲得の機会が生じる。冬季開催でも1日平均の賞金額は35万3,000ドル(約4,236万円)に達する。

 ヴァイオレット会長によれば、NYRAは競馬関係者に対して調教のために馬をベルモントパーク競馬場に移動することを認めるとのことだ。

 同会長は、「全ての馬をアケダクト競馬場から移動させるのに約1週間はかかるでしょう。その後アケダクトは閉鎖され、ベルモント競馬場は調教のために使用が継続されるでしょう」と語った。

 現在競馬を開催中の他の州の競馬場に管理馬を移したいと考えている競馬関係者もいる。同会長は、ローレルパーク、デラウェアパーク競馬場は提供できる馬房に限りがあり、フィラデルフィアパーク競馬場には空き馬房がないと述べた。

 ヴァイオレット会長は、ベルモント競馬場にはアケダクト競馬場の閉鎖に影響をうけた馬を収容できる十分なスペースがあるが、調教師が同一厩舎を共同使用しなければならない場合もあるかもしれないと述べた。しかし、いずれにしても閉鎖によって競馬関係者は、より一層の出費を強いられることになるだろう。

 同会長は、「私たちはNYRAには3週間位であればベルモント競馬場を調教施設として開場できるだけの資金はあると聞いています。それから後は、競馬関係者はNYRAが同競馬場を調教のために開場し続けられるように、何らかの使用料を支払わなければならなくなるでしょう」と語った。

 NYRAは2006年に民事再生手続を受けた。2007年は州からの貸付金で何とか競馬運営を続行できたが、2008年までは資金は続かないと考えられてきた。

 長年にわたってNYRAの理事を務め、1月30日に辞任したチャールズ・ウェイト(Charles Wait)氏は、「NYRAの資金繰りの行き詰まりは現実に起こりえます。それが起これば競馬は実際に中止されることになるでしょう」と述べた。

 ウェイト氏はNYRAが破産を回避して必要とする資金調達の道を確保するためには、競馬運営権契約の締結が必要であると語った。次期の競馬運営権には、アケダクト競馬場と多分ベルモント競馬場でのゲーミング営業が含まれるものと期待されている。このゲーミング営業からの収益で、NYRAは2年以内に黒字経営になるだろうとNYRAのチャールズ・ヘイワード(Charles Hayward)理事長は語った。

 スピッツァー州知事とNYRAは覚書を締結しており、NYRAの債権者と州議会の支持を得ている。ウェイト氏は、ブルーノ氏率いる共和党上院議員たちが前途に立ちはだかる唯一の壁であると述べた。

 ブルーノ氏は、NYRAとスピッツァー州知事間の取り決めは財政的に場当たり的なものであり、再構成されたNYRAの理事会がより大きな責任を担うべきであると述べた。

 ブルーノ氏は、「私たちは、古い競馬モデルは機能せず、競馬をより良いものにするため大変革が必要であることを明確にしてきました」と述べた。NYRAの理事会の規模と構成が競馬運営権契約交渉の最大の障害となっている。

 大手馬主グループの業務担当であるジャック・ノールトン(Jack Knowlton)氏は、ブルーノ氏はこれまで競馬関係者の強力な味方であったし、競馬関係者がゲーミング収益から正当な分け前を得られるように望んでいると述べた。

 ノールトン氏は、「州議会は、競馬問題に全然関心がないか、あるいはせいぜい最小限しかないように見えます。もう2月に入りました。私は、この問題の解決のためにこの2、3週間、議論が行われなかったのは全く馬鹿げたことだと思います。州知事にとって優先案件だとも思いません。残念ながら、それはいくらか政治的駆け引きの材料になったように思います」と語った。

 ノールトン氏は、次期の競馬運営権契約を望む企業からの入札を査定する州の“競馬の将来に関する特別委員会”(Ad Hoc Committee for the Future of Racing)の委員を務めた。

By Frank Angst and Paul Post
(1ドル=約120円)

[thoroughbredtimes.com 2008年2月5日「As deadline looms, New York horsemen prepare for shutdown」]


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