EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > 日本人ホースマンのパイオニアとして活躍する高岡調教師(シンガポール)[その他]
海外競馬ニュース
2008年11月06日  - No.44 - 2

日本人ホースマンのパイオニアとして活躍する高岡調教師(シンガポール)[その他]


 北海道競馬に所属していた高岡秀行調教師は2002年にシンガポールで厩舎を開業し、新たな日本の競馬の歴史を作った。

 おそらく日本では調教師より騎手として良く知られている高岡調教師は、穏やかな口調で自身のキャリアだけでなく、日本の競馬と競走馬生産界の急速な発展について話してくれた。

 しかしどちらの話題も簡単に説明できることではない。

 確かに1998年にシーキングザパール(Seeking the Pearl)がフランスのモーリス・ド・ゲスト賞に優勝して以来、日本馬は世界の重賞で勝ちを重ねてきた。しかし高岡調教師の厩舎には、百万ドルを稼ぐスーパースターはいなかった。

 高岡調教師は、「厩舎スタッフや騎手、馬主そしてターフクラブの職員との言葉の問題があり、シンガポールでの厩舎開業は困難なものでした。北海道から持込んだ管理馬がシンガポールに慣れるまでには長い時間を要しましたし、言葉に梃子摺りながら施行規程や規則を学ばなければなりませんでした。しかし、英語が上達してから状況は少しずつ良くなりました」と語る。

 高岡調教師は熱帯気候での競馬に慣れるためにたゆまず仕事に打ち込んだ。

 開業から約1年後、正確に言うと2003年4月18日に、同調教師は1,600 mのレースにおいて管理馬イッポンゼオイ(Ipponzeoi)でシンガポールにおける初勝利を手にした。

 高岡調教師は友人やその支持者からは“タッキー”という愛称で親しまれ、信望の厚い同調教師はその後も勝馬をコンスタントに送り出している。

 昨シーズンは27勝を挙げシンガポールの23人の調教師ランキングで11位とまずまずの成績であった。

 今シーズンはますます力をつけ既に25勝を挙げている。パナソニック・クランジマイル競走で日本産馬のジェイド(Jade)が高岡調教師に26勝目をもたらすことになれば、これ以上に喜ばしいことはない。

 高岡調教師は、「私はまだシンガポールでG1勝利を収めていないので、何とかしてジェイドでクランジマイル競走に優勝したいです。ジェイドは優勝馬となるに値する良い馬です」と述べた。

 2006年にシンガポールで開業した2人目の日本人調教師である仁岸進調教師(宇都宮競馬出身)も、クランジ競馬場で初めうちは困難な日々を送った。

 高岡調教師と同様、仁岸調教師も日本語を使えない新しい環境で一からやり直さなければならなかったので、成功を収めるまで時間がかかった。

 人当たりの良い仁岸調教師は昨年の開業以来、優勝回数はわずかであるが、管理馬には晩成型の競走馬が数頭おり、調子は上がってきているようである。

 シンガポールの国際競走で初出走した日本馬はエアトゥーレ(Air Thule)である。同馬は2002年、有名な武豊騎手の騎乗で総賞金100万シンガポールドル(約6200万円)の1,200 mクリスフライヤー・スプリント(KrisFlyer Sprint)競走に参戦した。

 この短距離馬は同競走で3着となったが、この日本馬、というよりもこの日本人騎手を取材するために多数の日本人フォトグラファーとジャーナリストがシンガポールに集まった。

 これらの歴史の積重ねにより、日本を含む世界の競馬界でシンガポールの国際競走の存在感が高まり、とりわけ日本馬は短期間のうちにより大きな成功を手にするようになった。

 北海道競馬のスター馬であるコスモバルク(Cosmo Bulk)は、2006年のシンガポール航空国際カップ[総賞金300万シンガポールドル(約1億8600万円)]で優勝し、日本馬として同競走史上初の優勝馬となった。

 2007年、日本から遠征した馬の活躍が世界各地の競馬ニュースを賑わしていた頃、シンガポール航空国際カップでも日本馬が2度目の成功を収めたが、驚くべきことではない。

 しかも2007年のシンガポール航空国際カップでは、加藤征弘調教師のシャドウゲイト(Shadow Gate)が前年の覇者コスモバルクを破って日本馬がワンツーフィニッシュを決め、日本馬が完全支配した。

 現時点でシンガポール航空国際カップ史上最高の成績を収めている日本馬コスモバルクは2008年も再び同競走へ出走した。スタートこそ出遅れたが6位入着となり、これにより同馬は地元競馬ファンの記憶とクランジ競馬場の歴史の中で確固たる地位を築いた。

 来年のシンガポール航空国際カップへのコスモバルクによる4度目の挑戦は夢かもしれないが、今後も日本馬が大挙して参戦し、シンガポール競馬において重要な役割を担い続けることは間違いない。

 訳注:2008年のクランジマイル競走では、ラクソン調教師のトップスピン(Top Spin)が勝利を手にし、高岡調教師のジェイドは5着となった。

(1シンガポールドル=約62円)

[The New Paper 2008年10月19日「‘Tacky’move blazes trail for Japanese horsemen」]


上に戻る