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TOPページ > 海外競馬ニュース > トート社、景気後退期にもかかわらず業績を伸ばす(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2008年08月14日  - No.32 - 2

トート社、景気後退期にもかかわらず業績を伸ばす(イギリス)[開催・運営]


 トート社(Tote)の将来像と売却条件については長い間不確実なままであり、イギリス競馬界はようやくこの問題に本腰を入れる状況だが、トート社の2007-08年の業績はこれまでの記録を更新した。

 7月15日に公表した年次報告書の中で、トート社が売上げ、粗利益、税引き前利益、競馬界への交付金、法令に基づく賦課金支払いにおいて、すべての記録を塗りかえたことが明らかになった。

 トート社を民営化プロセスに導き、巧みな事業運営を行った同社の最高経営責任者のトレヴァー・ボウモント(Trevor Beaumont)氏は、「全般的に言えば良い年でした」と述べた。

 「トート社の事業は内外を問わず極めて困難な状況にありましたが、それにもかかわらず経営陣とスタッフの努力により立派な業績を収めました」。

 トート社の競馬界への交付金(競馬場への施設利用料、スポンサー料など)は昨シーズンの1070万ポンド(約25億6800万円)から1140万ポンド(約27億3600万円)と6.8%増加した。

 トート社は引き続きイギリス競馬で最大の民間スポンサーであり、スポンサー料が前年度の463万ポンド(約11億1120万円)から455万ポンド(約10億9200万円)に微減したが、この額はスポンサー料総額の43%の割合を占めると述べている。

 法令に基づく賦課金支払いは、前年度の870万ポンド(約20億8800万円)から920万ポンド(約22億800万円)となり、5.4%増加した。なお、僅か8年前には、賦課金支払いは264万ポンド(約6億3360万円)に過ぎなかった。

 ボウモント氏は、具体的な数字は明らかにしなかったものの、固定オッズ発売端末(Fixed Odds Betting Terminals: FOBT)が引き続き急成長していると語った。また、プール事業はトート社の売却において賭事団体がその支配力を掴もうとしてもっとも神経を尖らせている事業だが、そのプール事業の成長にも満足していると述べた。

 同氏は、トート社のプール賭事売上げがこの3年間で2億3400万ポンド(約561億6000万円)からおよそ3億2500万ポンド(約780億円)に増加したと指摘し、「トート社の事業は成功に向かいつつあります。これは多くの人々が、技術開発に取り組み、また金額に見合う価値を顧客に提供するために組織を活性化してきた努力の賜物です」と述べた。

 会計の詳細は明らかになっていないが、競馬界への交付金支出後のプール賭けの純利益は、400万ポンド(約9億6000万円)から1050万ポンド(約25億2000万円)前後に増加した模様である。

 ボウモント氏は、場内プール賭けは減少しつつあり、場内プールと場外プールの売上げは5年前には50%ずつであったのに対し、昨年は32%対68%となったと強調した。

 インターネット事業提携による賭事プールは、4040万ポンド(約96億9600万円)から7040万ポンド(約168億9600万円)となり、そのうち国際的な売上げは21%増加した。そして、イギリス競馬に対する賭金をトート社と合同プールに入れるアイルランド、フランス、ドイツ、オランダなどとの新しい事業提携を進展させることでさらなる成長が見込まれている。

 トートダイレクト社(Tote Direct トート社のプール賭事商品をブックメーカーに仲介する子会社)は、2年前にウィリアム・ヒルズ社(William Hill’s)が共同出資したことと1999年に発売を開始したスクープ6馬券(Scoop6)販売の65%増加に伴い、ほとんどの目抜き通りのベッティングショップに進出した。

 他方では、場内プール売上げは1.3%減少し1億1370万ポンド(約272億8800万円)となった。ボウモント氏は、その要因は夏の悪天候のための開催中止、ロイヤルアスコット開催での観客減少およびチェルトナムフェスティバルにおける昼開催の中止であると述べた。

 電話による投票賭事は、依然としてある程度の利益があるものの、売上げは11.3%減少し、インターネット事業が進展する中で、容赦ない落ち込みを続けている。

 ボウモント氏は、FOBTの売上げは15.1%増加し、粗利益は増加したものの、運営費は高騰し、ベッティングショップの事業は困難な状況にあると述べた。

 同氏は、次のように語った。「経費の増嵩が著しく、それはまったく不可抗力でした。ターフTV社(Turf TV)の映像料、新しい娯楽マシーンのライセンス料、賭事委員会(Gambling Commission)の分担金、地域ライセンス料、そして夜間営業に関係する人件費といった要素により、その全体で運営費を約700万ポンド(約16億8000万円)押し上げました」。

 「現在全般的な経済低迷期にあります。このような状況においても、トート社職員は素晴らしい団結力と不屈の精神力を発揮し事業と顧客に対し多大の献身を示しました」。

By Howard Wright

[Racing Post 2008年7月16日「Nap-hand of records despite ‘extreme pressures’」]


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