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海外競馬ニュース
2008年07月03日  - No.26 - 1

カリフォルニア州競馬委員会、ステロイドを第3類薬物に格上げ(アメリカ)[獣医・診療]


 カリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board: CHRB)は5月20日、10月のブリーダーズカップ(Breeders’ Cup World Championships サンタアニタパーク競馬場で施行)に間に合うよう、違反行為に対する罰則を強化する方針に基づき、4種類のステロイド(筋肉増強剤)を第3類に格上げする提案を承認した。

 薬物規制標準化委員会(Racing Medication and Testing Consortium)のガイドラインを採用し、CHRBは7月1日より閾値以下のボルデノン(boldenone)、ナンドロロン(nandrolone)、スタノゾロール(stanozolol)、テストステロン(testosterone)は許容するものの、その他すべてのステロイドを禁止する。

 再分類は現在、法制局で検討されている(検討期間は30日間)。

 CHRBの馬医療担当理事であるリック・アーサー(Rick Arthur)博士は、「CHRBは、5月20日の月例会議でこの提案を承認した後、民間意見聴取の手続きに入りました。7月17日最終承認の予定です。ブリーダーズカップまでにこの規制が正しく機能するでしょう」と語った。

 アナボリック・ステロイドとアンドロジェニック・ステロイドは、以前は第6類薬物に分類されており、500ドル(約5万5000円)以下の過怠金が課されたものの、賞金の返還はなかった。第3類薬物使用による過怠金は概ね3000ドル(約33万円)前後であり、違反行為は賞金返還の対象となる。

By Jeff Lowe
(1ドル=約110円)

[thoroughbredtimes.com 2008年5月20日「CHRB reclassifies steroids as Class 3 substances」]


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