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海外競馬ニュース
2008年06月26日  - No.25 - 4

ケンタッキーのホースマンの仮差止請求、却下される(アメリカ)[その他]


 ケンタッキー・ホースメン共済協会(Kentucky Horsemen’s Benevolent and Protective Association: KHBPA)は、合衆国連邦地方裁判所に対し、(1) チャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.: CDI)が賞金20%削減を実行しないよう求める仮差止の申立てと、(2) CDIが賞金の大幅削減をする前にホースマンたちと再協議を求める申立て(緊急性がある場合の仮の救済の申立て)をしていたが、同裁判所はいずれの申立ても却下した。

 (1)の申立てについて、レキシントンを本拠とし、KHBPAを担当するダグ・マクスウェイン(Doug McSwain)弁護士は、ホースマンの経済的損失はCDIとの契約書に従い、これから裁判で争うことが可能であるという理由により却下されたと述べた。

 また、ルイビル市のクーリエジャーナル紙によれば、(2)の申立ての却下理由について、ジョン・G・ヘイバーン(John G. Heyburn)判事は、再協議がどのような効果を及ぼすのか明らかではないと述べた。

 この賞金削減は、ホースマンがチャーチルダウンズ競馬場の電話投票(advance deposit wagering: ADW)運営業者への映像配信を承認しなかったことが発端である。

 同弁護士は、CDIによる賞金削減が映像配信不承認に対する報復措置だと表現し、クーリエジャーナル紙に、「もしホースマンが賞金削減された後でもその損害を完全に回復できるなら、それで満足です。今となっては仮差止や仮の救済の申立ての却下にはこだわりません」と述べた。

 

[thoroughbredtimes.com 2008年6月17日「Judge denies Kentucky HBPA’s injunction request against Churchill」]


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