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海外競馬ニュース
2008年06月19日  - No.24 - 4

プリークネス開催で騎手が悲劇のダービー2着馬を称える(アメリカ)[その他]


 5月16、17日にピムリコ競馬場で施行された第133回プリークネスS(G1)とその他のグレード競走において、騎手はブーツ、ヘルメットまたは乗馬ズボンにステッカーを貼ってエイトベルズ(Eight Belles)の業績を称えた。エイトベルズは、5月3日チャーチルダウンズ競馬場のケンタッキーダービー(G1)でビッグブラウン(Big Brown)に次いで2着で入線後、両前肢を骨折し、安楽死した牝馬である。

 赤と白のステッカーには、ベルの絵のなかに数字の8と“Belles”の文字が施されている。

 ジョン・ベラスケス(John Velazquez)騎手は、「実に悲しい事故でした。このステッカーは皆様に偉大な馬を思い出させることとなり、競馬への認識を高めることにもつながるでしょう。私たち騎手はこのような不幸な事故の発生を最小限にするため、できる限りのことをします」と述べた。

 ステッカー貼付のアイデアは、全米サラブレッド競馬協会(National Thoroughbred Racing Association: NTRA)が提案した。

 NTRAの広報担当上席副会長であるキース・シャンブリン(Keith Chamblin)氏は、「この3歳牝馬に敬意を表すために、騎手に何か身に付けてもらうのが良いだろうと考えました」と述べた。

 騎手組合(Jockey's Guild)の全米騎手組合事務局長であるテリー・メヨックス(Terry Meyocks)氏は、「NTRAの職員から、騎手組合に対してステッカー貼付を呼びかけるかどうか問い合わせがあり、組合は“もちろん”と返事しました。騎手は大変協力的でした」と語った。

By Deirdre B. Biles

[The Blood-Horse 2008年5月24日「Preakness Jockeys Honor Eight Belles」]


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