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海外競馬ニュース
2007年08月23日  - No.32 - 4

主要3レースの地上波放映権の一括売却を計画(イギリス)[その他]


 ジョッキーク ラブ(Jockey Club)は7月23日、グランドナショナル(G3)、英国ダービー(G1)、チェルトナムゴールドカップ(G1)のテレビ放映権の売却について、テレビ 放映権単一パッケージとして売却を希望していることを公式に認めた。この放映権はこれまで売却された中で最も価値のあるもので、これをめぐって英国放送協 会(British Broadcasting Corporation:BBC)とチャンネル4(Channel 4)は競うことになるだろう。

 ジョッキークラブの競馬場部門が、この売却に成功すれば、2010年からはじめて単一の地上波放送局が競馬の3つの最重要イベントを放映することになる。

 1994年にチェルトナムゴールドカップの放映権を失ったBBCは、昨年この最高の障害競走の入札に参加したが、パッケージに含まれていた他の開催への関心が欠けていたため、獲得に失敗した。

 同時にBBCは、ジョッキークラブが重要な財産である放映権統合という目的から、チェルトナムゴールドカップの放映権の購入申込を拒否する場合に備えて、2009年以降もグランドナショナルと英国ダービーの放映権延長を求めた。

 ジョッキークラブのジョン・マクシー(John Maxse)広報担当理事は7月23日、ジョッキークラブの戦略を説明し、「単一の放送局に主要競馬イベントのすべてを一括で放映させることは、長期戦略の一環として意図的に決定しました」と述べた。

 できるかぎり高値で売却するために、ジョッキークラブはチャンネル4が真剣に入札を行うことを望んでいる。

 しかしながら、今月トート社(Tote)がチャンネル4の競馬部門を3年間支援する協定の延長を取り止め、7ヵ月後には支援がなくなることから、チャンネル4はまず新しいスポンサー探しに取り組む必要があるだろう。

 チャンネル4は、スポンサー希望者のために入札書類を用意しているが、ブックメーカー業界の情報筋の指摘によれば、トート社に代わるスポンサーとしてブックメーカーを見つけるのはほとんど不可能ということだ。

 

By Lee Mottershead
(1ポンド=約240円)


[Racing Post 2007年7月24日 「Plan to sell terrestrial TV rights to National Derby and Cheltenham in single package」]


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