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海外競馬ニュース
2007年04月19日  - No.15 - 3

9月から夜間平地競走を通年開催(イギリス)[開催・運営]


 イギリスの馬主、調教師、騎手、厩務員は今年の9月から通年で施行される夜間平地競走の準備を始めることができる。これは、新しい賭博法(Gambling Act)によりベッティング・ショップの営業時間延長が認められるようになるからだ。

 先週の年間戦略会議の後、競馬賭事賦課公社(Levy Board)は2008年の1月1日から4月中旬までに照明下で施行する夜間開催を59日追加するための助成金の交付を決定した。これにより、今年9月1 日から始まる夜間開催は来年の4月中旬で1サイクルが完結することになる。

 開催に必要な賞金を競馬場自体が全面的に自己負担するタイプの開催については、英国競馬公社(British Horse Racing Board: BHB)の役員会が、2008年は20開催を追加上限とすることをすでに承認している。これにより今年より79日多く開催が行われ、来年の全開催予定日数 はのべ1,494日になるだろう。

 全天候型馬場が導入された年の前年の1988年の開催日数はのべ1,017日であった。

 2008年の最初の3ヵ月半に対して賦課公社が追加の助成金を交付することにより水〜土曜日の週4日開催が可能になる。

 これはイギリス競馬場協会(Racecourse Association: RCA)が会員間での討議を経て推奨した番組であった。BHBの競馬部は週2〜3日開催を提案していた。

 賦課公社の競馬担当常務理事デヴィッド・ブラッドショー(David Bradshaw)氏は「9月になれば、ベッティング・ショップは週に6日、夜間も営業するでしょう。私たちは競馬が他の賭事に負けないようにしなければ なりません。1週間毎日開催すると馬の頭数を確保できないという懸念は当初よりありましたが、週4日開催の資金調達については自信があります。来年の1月 から4月半ばまでこれらの開催を行い、私たちが2009年度の開催日程に合意する頃には、1年間の夜間競馬番組を実質的に消化し、馬の頭数や賦課金額や、 入場人員に関して功を奏したのかどうかわかるでしょう」と語った。

 RCAの競走番組企画常務理事、カーラ・ムーア(Carla Moore)氏は「もし現行の夜間番組が継続されていなければ、間違ったメッセージを流すことになるでしょう。そして、賦課公社が改革と進歩を進める競馬 場の支援に対し、前向きな考え方を示してくれたことは大変喜ばしいことです」と述べた。

 ジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses 訳注:前RHT)のジョン・スミー(John Smee)競走担当理事は、賦課公社の決定を“きわめて公正”だと語った。JCRはケンプトン(Kempton)競馬場のために新しい夜間競馬開催日程の 入札に参加する予定である。

 さらに同氏は「イギリス競馬が夜間賭事市場に出来る限り大きなシェアを占める事が肝要ですので、1月1日より週に4日開催するのは今後の方向として正しいことです」と述べた。

 2008年における追加の夜間競馬開催日は、BHBの合計270開催日に含まれ、これらは入札により各競馬場に割当てられるだろう。この開催権はケンプ トン、ウルヴァーハンプトン(Wolverhampton)、グレートリーズ(Great Leighs)の各競馬場間で競争入札が行われる見込みである。ただし、グレートリーズ競馬場は、最も早くても6月21日が開幕日なので、入札に参加する 用意が出来ていると判断された場合に限られる。

 

By Howard Wright


[Racing Post 2007年3月25日「 Evening Flat racing all year from September」]


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