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海外競馬ニュース
2007年04月19日  - No.15 - 2

ハノイで初めての競馬場建設(ベトナム)[開催・運営]


 ベトナムの競馬ファンと賭事ファンにとって、この極東における70年ぶりの競馬場新設計画は喜ばしいニュースとなるだろう。

 最新式の調教センターをあわせ持つ新競馬場は、ハノイ市南部のソクソン区の125ヘクタールを占める。ノイバイ(Noi Bai)空港からわずか6キロメートルの場所に位置し、市の中心からは直行電車がある。

 レースは毎週2日開催の予定だが、レースの無い日には施設を最大限に活用するために他のレジャーやスポーツ活動に使用することが計画されている。

 ハノイで競馬が開催されるのは1898年以来である。この計画の初期投資には約6,000万ドル(約72億円)が見込まれている。

 現在ベトナムには競馬場は1ヵ所しかない。フランスの植民地時代の1932年にサイゴン市(現ホーチミン市)に設立され、サイゴンレースクラブとしても知られるフートー競馬場(Phu Tho Racecourse)である。

 ハノイ観光会社(Hanoi Tourist Corporation:HTC)は新競馬場建設のために、イギリスのヨーク州を本拠とする競馬場開発専門コンサルタント業者のインターナショナル・レー スコース・マネージメント社(International Racecourse Management: IRM)と提携している。

 IRMはカターリック(Catterick)競馬場やウェザビー(Wetherby)競馬場のようなイギリスでの競馬場に対してだけではなく、世界中の多くの顧客を相手にコンサルタントを行っている。

 同社は1990年代前半に、フートー競馬場の改修事業、リヤドのキング・アブドゥル・アジズ(King Abdul Aziz)競馬場と調教センターの開発に携わり、有名なヴェルカ・パルドゥビツカ(Velka Pardubicka)障害競走を開催するチェコ共和国のパルドゥビツェ(Pardubice)競馬場とも提携している。

 IRMの最高経営責任者ジョン・サンダーソン(John Sanderson)氏は以下のように述べた。

 「HTCは競馬場建設に積極的であり、同社と共に働くことを私たちは光栄に思っています。ハノイ市もベトナム政府も、新しい競馬場がハノイに建設される ことを熱望しています。この建設により、競馬以外のスポーツやレジャー活動においても、市民に親しまれるレクリエーション施設が提供されます。この計画が 財政的成功を収めることを確信しています」。

 ハノイ競馬場完成予定の2010年は、ハノイ市が1010年にタンロン(昇竜)とう名の都となってから1000年を記念する年である。

 

By Mark Popham
(1ドル=約120円)


[bloodhorse.com 2007年3月26日「Hanoi Racecourse to be First in Vietnam in 70 Years」]


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