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TOPページ > 海外競馬ニュース > セリ上場馬の事前売却(アメリカ)[生産]
海外競馬ニュース
2007年01月11日  - No.1 - 5

セリ上場馬の事前売却(アメリカ)[生産]


 エージェントのバズ・チェース(Buzz Chace)氏は、ケンタッキー州のファッシグ-ティプトン(Fasig-Tipton: FT)社が10月24日に開催した秋の一歳馬セリにおいて、チーフシアトル(Chief Seattle)の産駒を270,000ドル(約3100万円)という同セリで第二位の高価格で落札した。しかし、ファッシグ-ティプトン社の役員によると、ピンフッカーであるジョン・ブロッコルバンク(John Brocklebank)氏が、セリ開始前24時間以内にこの産駒を29,000千ドル(約330万円)で個人的に購入しており、この馬の出場は取消されるべきだった。

 その翌日、同社の最高業務責任者ボイド・ブラウニング(Boyd Browning)氏は、以下のとおり語った。「従業員の誰かのミスです。我々は、上場馬の事前売却や相対取引を認めておりません。我々は、そのような取引に関係しません。このような場合の我々の方針は、当該馬の上場の取消しです」。

 問題となっている牝馬は、もともとポール・サットン(Paul Sutton)氏のオークリー・ファーム(Oakleigh Farm)が生産者ハーベイ・クラーク(Harvey Clarke)氏のエージェントとなって上場されていた。クラーク氏によると、10月23日の午後に、知人でブルック・レッジ馬輸送社(Brook Ledge vanning company)従業員のグレン・ブロク(Glenn Brok)氏から自分に電話があり、当該馬の購入に興味を持っている人がいることが伝えられた。

 「私は、もうセール開始が迫っているので、当該馬に19,000ドル(約220万円)のリザーブ価格を設定するのでセリに参加するように伝えました。彼は再度電話をしてきて、この者がセール前の購入を希望していると言ったので、それならば価格は29,000ドルだと伝えて合意を得ました。そこで私はサットン氏に出場を取消すように頼みました。FT社が取消しをしなかったのか、ブロッコルバンク氏が阻んだのか、私にはわかりません」。

 ブロッコルバンク氏も当該馬に安値で入札したが、同氏はこの事前取引についてはブロク氏がFT社事務所の誰かに伝えたと述べている。「私は正しい行動をとりたかったので、上場を取消すべきだと言いましたが、FT社は、この馬を出場させなければならないと言ったのです」。

 一方でチェース氏は、当該馬を上場馬厩舎とセリ場の両方で見ており、「目を付けたのは、私が先です」と主張した。同氏は、ニュージャージー州の匿名希望の顧客のために当該馬を購入した。「誰が当該馬の所有者なのか、私は全く知りませんでした。私は馬を買うためにセリに来て、買うだけです。それ以外のことに興味はありません」。

 この牝馬は、ステークス勝馬のクイックアズアウインク(Kwik as a Wink: その父De Niro)の4番目の産駒で、父はチーフシアトル(その父Seattle Slew)である。2006年のチーフシアトル1歳馬産駒の平均売却額は、16,843ドル(約194万円: チェース氏の270,000ドル含む)で、中間価格は7,000ドル(約80万円)だった。2006年の種付け料は7,500ドル(約86万円)だった。

 クラーク氏は以下のとおり語った。「今回セリ前の売却が成立した後、私はブロク氏に、また誰かがセリ前に個人的に馬を買いたいと言ってきても、もう受付けないと伝えました。今回のことは不当です。このビジネスには不正が横行しており、私は不快に思います。私はこの商売を30年やっていますが、人を欺くようなことばかり見聞きしています。私はそのようなことはもうしたくありません」。

 FT社は、ブロッコルバンク氏とチェース氏、およびチェース氏の顧客の三者電話会議の機会を10月25日に設けた。そこで当該馬の価格について交渉が行われ、そこで決定した購入者が合意価格(非公開)で所有する事になった。

 サラブレッド馬主・生産者協会(Thoroughbred Owners and Breeders Association: TOBA)によるセリ取引公正委員会(Sales Integrity Program)が、2004年に作成したオークションの倫理規定に、相対取引および事前売却についての規定がある。倫理規定によれば、「カタログが公表された後に上場馬について何らかの変更があった場合は、セリ会社は、当該馬のセリに先立ってその事実を公表すること」とされている。

(1ドル=115円)
by Ray Paulick

[Racing Post 2006年11月4日「Sale company says filly should have been scratched」]


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